家を購入考えているときにまずはライフプランシミュレーションしましょうと言われた!
お金のこと心配だけどシミュレーションするのが不安!
家を検討しているときにライフプランシミュレーションをしようといわれたことはありませんか?
最近は家購入の際に必ずライフプランシミュレーションを行うという工務店や住宅メーカーさんも増えてきています。
筆者自身も住宅メーカーから依頼されてライフプランシミュレーションを年間40軒を5年間行っています。
結論から言うと
住宅購入時のライフプランシミュレーションはやった方がいい!
でも注意点や作成時のポイントあります。
- 家購入時にライフプランシミュレーションを行うべき理由
- ライフプランシミュレーションを行うときに気を付けたいこと
家購入時のライフプランシミュレーションを行っているからこそお伝えしたい
必要性と気を付けたいポイントをお伝えします。
住宅検討時のライフプランシミュレーションの必要性
住宅検討時にライフプランシミュレーションは必ず行いましょう!
家を建てる人も、家を売る人も双方にメリットがあります。
家を建てる人のメリット
家ってものすごく高いですよね。
現金で家を購入できる方はまれです。
その為住宅ローンを組むことになりますが、住宅ローンは長期間にわたって返済していかなければなりません。
そうすると本当に支払っていくことができるのか?心配になりませんか?
今は払えるけど子どもが大きくなったら本当に支払い続けることができるのか?
老後になってもローンも残る人は本当に返しきることができるのか?
不安になると思います。
まず今の生活からローン分支払っても問題ないか考えて、今後のこと想定して本当に支払えるかをイメージすると思います。
ライフプランシミュレーションは頭の中でイメージしている現在と将来の家計イメージをもっと具体的に細かく考え数字や図に落とし込み見える化することです。
見える化するということはとても大切です。
普段日々の生活や仕事で目標があるときは頭の中でイメージするより実際書いて見えるようにした方が計画進みやすくないですか?
人は自分がわからないもの対して不安を抱きます。先が見えない道を歩くのはとても不安です。
しかし今後の道筋が見えていれば変に心配することもなく歩いていくことができます。
住宅ローンは長い道のりです。
見えない道を歩こうとすると不安で前に進めないですが、先を見通し道筋が見えたら安心することができます。
そもそも家を建てる計画が間違っていないのかどうか?
また、そもそもその住宅の計画が問題ないか知ることができます。
買いたい家、建てたい家があるかもしれませんがその家を建ててしまうと今後の生活が立ちいかなくなって最終的には家を売らなけばならないという未来だったら幸せではありあません。
家を購入するまえに将来を想定していおくことが大切です。
住宅を売る人のメリット
実は家を販売する側の人間としてはライフプランシミュレーションを行うということはリスクでもあります。
シミュレーションの結果が悪いと家を購入する気持ちがトーンダウンしてしまう可能性もあったり、現実が見えてしまって家の金額を抑えたいなと思う人が出てくるかもしれません。
その為家計のシミュレーションをしましょう!という営業の人は家は建てたら終わりではなく、建てた後も長く幸せに住んでもらいたいという気持ちがある良い営業さんだと思います。
しかしながら、それだけではなく営業側もライフプランシミュレーションを行うことでメリットがあります。
お客さんが家を気に入ってくれて前向きに購入したいということで打ち合わせを進めていって、契約する!というときになったら実は予算的に厳しくて建てることができない!となってしまったら今まで打ち合わせていた時間がすべて無駄になってしまいます。
そうならないためにもまずライフプランシミュレーションを行うことが大切です。
家購入時のライフプランシミュレーションをするときのポイント
- 厳しめに作る
- 幸せな未来を想定して作る
厳しめに想定する
将来を想定していく中でかなり先のことを考えなくてはいけません。
子どもが大学行くのか私立なのか公立なのか。まだ生まれたばかりでそんなこと考えたこともなかったという人も多いかもしれません。
よくわからないことや迷ったときは厳しめに想定していきましょう。
子どもが大学へ行くかどうかまだまだ先なので想定はつかないですよね。
しかしながら、子どもに選択肢を持たせてあげたいと思う人は多いです。
子どもが大学へ行きたいといたら行かせてあげたいと思う場合、最初から子どもが大学へいくという厳しい選択で将来を想定していかないと、いざ大学へ行くタイミングになっていきたいといわれても十分におかねが貯まっていなくて大学へ行かせてあげるのが難しくなってしまうかもしれません。
どうなるかわからない、迷ったときは厳しめに想定しましょう。
幸せな未来を想定する
将来を想定するときはなるべくどうなりたいかを盛り込んでライフプランシミュレーションを行いましょう。
子どもがいない家庭だったら何人くらい産まれてきてくれたら嬉しいか。
趣味がある場合その趣味を続けた場合の費用を見込んでおく。
大きな夢がある場合その夢にどれくらいお金がかかるのか想定して見込んでおく。
家を建てるということは人生の中で最大の夢という人は多いです。マイホームを建てることが人生の最の夢で
他の何を差し置いても家が大切という方は家に使うお金に生活費の大部分をつぎ込んでも大丈夫です。
しかし他に趣味があるのに家に充てるお金を増やしすぎて趣味ができなくなってしまったり、家を建てたことによって子どもが大学へ行くのが難しくなったりするのは幸せではないでしょう。
その為将来を想定するときは可能な限りまずはどうなったら幸せに生活していくことができるか?をライフプランシミュレーションで想定してしましょう。
そのうえでどれくらいなら住宅ローンを返していくことができるのか、バランスを見ながら決めていけばより幸せな家づくりができます。
ライフプランシミュレーションの結果からどう考えたらよいのか?
- 結果が悪くても悪いことではない
- ローン無理しすぎない
- ローンを抑えすぎない
結果が悪くても悪いことではない
結果が悪くても大丈夫です!
ちょっと何言ってるのかわかりません。
シミュレーションの結果悪い場合ショックですよね。
家は建てられないの!?今後の人生絶望的だと感じることもあるかもしれません。
しかし大丈夫です。
出てきた結果が悪くてもお金が厳しくなるタイミングが10年後20年後だったら今からなら手を打てば改善してその期間を乗り切ることができるかもしれません。
もし何も考えずに生活していって10年後厳しくなった!と気づいてもその時はもうお金を借りたりするしか回避する方法がないかもしれません。
しかしながら事前に想定して10年後に仮にお金が厳しくなると分かった場合、今からなら無駄な生活費を削り貯蓄へ回したり、収入を増やす方法を考えて実行したりすることで10年後までにお金を貯めることができ危険な状況を回避することができるかもしれません。
大切なのは現状と将来起こりえることを想定して見える化して、今からどのように対策していくかです。
出てきた結果が厳しい状況でも今からどのように対策をしていけば厳しい結果を回避することができ、家の購入ができるようになるかもしれません。
住宅購入価格を無理しすぎない
シミュレーションの結果住宅ローンを借りても返していけると結果が見えてもあまりギリギリで購入するのはお勧めできません。
シミュレーションはこれからの人生を起こるイベントや収入、支出から、できる限り想定しているのですがあくまでもシミュレーションです。
必ず想定した人生になるとは限らないですし、イレギュラーなことが起こるかもしれません。
(子ども2人予定がもう一人産まれてきてくれた、病気で収入がさがってしまった、老後の年金が想定よりも少ない、物価が上昇が想定よりも上がってしまって生活費が想定より高くなってしまう)
その為シミュレーションの結果問題ないと結果が出ても無理しすぎない金額にすることも大切です。
住宅購入価格をおさえすぎない
しかし住宅購入価格をおさえすぎることにも注意が必要です。
夢のマイホーム。家購入が人生の最大の夢という方も多いです。
住宅の価格はかなり高額なのでついつい金額を抑えてしまいがちです。
先ほどお伝えしたように夢だからとギリギリな金額で購入するのはよくないですが、
例えば:
このキッチンを入れると100万円予算がアップしますといわれたときに100万円は大金だからと諦めたら何十年もあの時いいキッチンにしておけばよかったなと思い続けて生活するかもしれません。
しかし住宅ローンを組む際の100万円は月の返済額に直すと約2,500円(ローン35年金利0.65%)です。
ローンを100万円多く借りたとしても今の生活費を2500円見直して下げれば、日々の生活の負担は無くなります。
ライフプランシミュレーションを行う側としての実体験ですが、家計に余裕がある人ほど家の購入金額を抑えようとする傾向があります。
支出を厳しく管理しているからお金の余裕が生まれているということはあるかもしれません。
しかしながらかなり余裕があるのに必要以上に家の金額を抑えすぎて結果あとあと後悔するよりもシミュレーションをした結果からどこまで無理せず購入できるか把握して無理のない範囲で理想の家づくりをしていくことが大切です。
住宅ローンと保険の見直し
住宅購入のタイミングでの保険の見直しは必須です。
住宅ローンを借りると団体信用生命保険と呼ばれる亡くなったらローンが無くなるという保障が大半は住宅ローンについています。
そのため亡くなったらローンが無くなるという大きな保障(保険)に入っているのと同じなので、その分現在の生命保険が重複してしまうので見直して保険料を削減することができるかもしれません。
また、夫婦共働きの家庭では夫婦で働いている収入をもとに住宅ローンを返していけるかどうかを判断しています。
ローンの組み方にもよりますが、夫がメインにローンを借りていて亡くなったらローンが無くなる団体信用生命保険も夫についているパターンが多いです。
そうすると妻が亡くなった場合にはローンがまるまる残ります。
共働きで働いて返済することで返済していける想定なのに、妻が亡くなってしまってローンも残るとなるとかなり大変です。
また、子どもがいる家庭の場合だと子育てしながら働くとなると今と同じように仕事をすることが難しくなってしまいます。
ローンは残って、収入は一人分、さらに収入下がるとローンの返済が厳しくなってしまいます。
その為共働きで住宅ローンを組むときは団体信用生命保険をどのようにかけるのか、妻の生命保険をどれくらいの金額必要なのかをしっかりと考え見直しを行っていくことが大切です。
まとめ
- 家購入時のライフプランシミュレーションは必須
- ライフプランシミュレーション時は厳しめに、幸せになる想定をする
- 家の価格を考えるときは家計の見直しとセットで考える
- 住宅ローンを借りるときは生命保険の見直しも一緒に考える
住宅の購入は人生の中で一番大きな買い物となる人がほとんどです。
金額が大きくて不安になったりよくわからなかくなったりしてしまうかもしれません。
よくわからないものは見える化することが大切です。まずはこれからの人生、ライフプランシミュレーションを行い本当に住宅ローンの返済をしていくことができるのか?確認することが大切です。
ライフプランシミュレーションを行うときはなるべく厳しめに、どうなったら幸せになるかを想定して考えていくことで将来想定と違いお金に困ったということがなりにくくなります。
また住宅購入するときは家計の見直しとセットで考えましょう。
住宅ローンを多く借りる分日々の生活費を見直せば月々の支出のバランスをとることができます。
そんな中人生で2番目に大きい固定費といわれている生命保険の見直しも家を住宅ローンを借りるときに一緒に考えていきましょう。
まずは恐れずライフプランシミュレーションを行いましょう!