預貯金ってどれだけ持ってたらいいのかな?
ウチって預貯金少ないのかな?
預貯金の額を他人と話す機会は多くないですよね。また、どれだけ持っていても不安が消えることは無いと思います。
預貯金どれくらい持っていればいいのかわからない!『不安!』
という方が多いと思います。
それではどれくらい預貯金を持っていれば良いかというと・・・
500万円くらいは預貯金を蓄えておきましょう!
え!?そんなに持ってないよ!
これはかなーりざっくりな金額です。家庭によって変わってきます。
貯めておかなければならない預貯金は各家庭によって違います!自分の家計にあった預貯金額の考え方、貯めるにはどうしたらよいかの考え方をお伝えします。
・世の中の平均貯蓄額
・どれだけお金を貯めたらよいのか?
・お金を貯めるための方法や考え方
貯蓄額の平均
そもそも世の中の人ってどれくらい貯蓄してるの
1,791万円
2人以上の世帯における2020年平均1世帯当たりの貯蓄現在残高。ここでいっている貯蓄とは(現金・定期・保険・投資を含んだ合計です)
世の中の人そんなに貯蓄してるの?
貯蓄金額大きいですよね……。
しかしさらに細かくみていくと
1,061万円
中央値とは貯蓄源現在高が「0」の世帯を除いた世帯を貯蓄現在残高の低い方から順番に並べた時にちょうど中央に位置する貯蓄現在高をいいます。
でもまだまだ高いですよね……。
さらに
708万円
年齢別に平均貯蓄額を見て見ると……。
年齢 | 貯蓄平均 |
40歳未満 | 708万円 |
40歳~49歳 | 1,081万円 |
50歳~59歳 | 1,703万円 |
60歳~69歳 | 2,384万円 |
70歳以上 | 2,259万円 |
全体平均 | 1,791万円 |
平均値だとどうしても大きい金額の影響を受けてしまいます。
また、人数の差もあります。
年齢 | 人口 |
19歳~49歳 | 4,563万人 |
50歳以上 | 6,068万人 |
と年収の平均が高い50歳以上の人の割合の方が人数としても多いので、全体の平均貯蓄額が上がっているという要因があります。
しかしながら、どれくらい預貯金の金額があれば安心か?は人によって、家庭によって違います。
そこでどれくらい預貯金があればよいかの考え方を次の項目でお伝えしていきます。
どれだけ貯蓄があればいいのか?
どれだけ預貯金貯めておけばいいかというと
1年間の生活費分の金額+数年以内に支出する予定のある金額
を預貯金を貯めておきましょう。
仮に生活費10万円の人なら10万円×12か月=120万円
車購入等するための費用仮に250万円併せて370万円
となります。
お子様がいる家庭では生活費20万円前後になる家庭も多いと思います。
生活費20万円だとすると20万円×12か月=240万円
車購入等するための費用仮に250万円併せて490万円
となり500万円くらい貯蓄の金額が必要となってきます。
1年分の生活費のところは投資に積極的な方は6か月分の生活費で良いという考え方や安全を取って2年分の生活費を貯蓄した方が良いという考え方もあります。
なぜそういわれているのか?
未来のことは誰にもわからないのでこれだけあれば確実に安心というものはありません。
しかし何かあった時の備えも大切、今の生活も大切、将来のための投資も大切です。
預貯金としてたくさんお金を蓄えておけば安心かもしれませんが、預貯金で眠らせているだけだと効率的にお金を活用(消費や投資)に回すことができないので、バランスを考えた中で一つの目安が生活費1年分の貯蓄です。
それだけで大丈夫なの?
どんな状況になっても必ず困らないというわけではありませんが、生活費1年分の預貯金は想像以上にすごいことです。
1年分の生活費分貯蓄があるということはなんらかの状態で1年間働くことができなくなっても、1年間は生活し続けることができます。
その間に生活を整えていくことができます。
また、社会保障制度もあります。
傷病手当金
会社員の方は健康保険から傷病手当金が出ます。
病気やケガで会社を休んだときは傷病手当金が受けられます。傷病手当金は、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。
全国健康保険保険協会 協会けんぽHPより
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/sb3040/r139/
ざっくりいうと……。
働けなくなったら3日の待期期間を超えて通算1年6か月の間給料の2/3が支払われる制度です。
詳細内容は……。
①業務外の自由により病気やケガの療養のための休業
②仕事につくことができない
③連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
④休業した機関について給与の支払いがないこと
を満たしたときに
1日あたり 標準月額÷30日×2/3 を1年6か月受け取ることができます。
仮に
生活費20万円標準月額30万円の家庭の場合
傷病手当金
300,000円÷30日×2/3=6,666円
6,666円×540日(30日×1年6か月で計算)=3,599,640円
約360万円受け取り。
生活費
20万円×18ヵ月(1年6か月)=360万円
上記の家庭の場合は生活費を傷病手当金で賄うことができそうですね。
しかしながら働けないときはなんらかで治療している可能性があるので預貯金があると安心です。
1年6か月過ぎたらもらえなくなるけど大丈夫なの?
もう一つ制度があるのです!
障害年金
1年6か月以上働けない……。
それってかなり病気やケガがひどい状況ですよね。そうなった場合は障害年金を受け取ることができる可能性があります。
障害年金は、病気やけがによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、現役世代の方も含めて受け取ることができる年金です。
障害年金には「障害基礎年金」「障害厚生年金」があり、病気やけがで初めて医師の診療を受けたときに国民年金に加入していた場合は「障害基礎年金」、厚生年金に加入していた場合は「障害厚生年金」が請求できます。
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150401-01.html
障害基礎年金
病気やけがで、法令により定められた障害等級表(1級・2級)による障害の状態にあるときは障害基礎年金が支給されます。
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150401-01.html
障害厚生年金
厚生年金に加入している間に初診日のある病気やけがで障害基礎年金の1級または2級に該当する障害の状態になったときは、障害基礎年金に上乗せして障害厚生年金が支給されます。また、障害の状態が2級に該当しない軽い程度の障害のときは3級の障害厚生年金が支給されます。
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150401-01.html
病気やケガで障害等級1級2級のとき障害年金が支払われる。厚生年金に加入していたら上乗せして支払われる。障害厚生年金は少し軽い障害(3級)でも支払われる可能性がある。
年金額
1級 | 972,250円+子の加算額* |
2級 | 777,8000円+子の加算額* |
2人まで 1人につき223,800円 3人目以降 1人につき74,600円 |
1級 | (報酬比例の年金額) × 1.25 + 〔配偶者の加給年金額(223,800円)〕※ |
2級 | (報酬比例の年金額) + 〔配偶者の加給年金額(223,800円)〕※ |
3級 | (報酬比例の年金額) 最低保障額 583,400円 |
※その方に生計を維持されている65歳未満の配偶者がいるときに加算されます。 |
これだけで足りるのか?といわれるとこれだけで生活費をすべて賄うのは難しいです。
仮に生活費20万円子供一人標準報酬月月30万円(勤続15年)の家計の場合
1年間の生活費
20万円×12か月=240万円
障害基礎年金
972,250円+223,800円=1,196,050円
障害厚生年金
343,248円×1.25+223,800円=652,860円
合計
1,848,910円
240万円(生活費)-1,848,910円=551,090円
年間約55万円足りません。その状態が30年続くと約1650万円足りなくなる10年間続くと約550万円
その状態が何年続くかは誰にもわかりません。そもそも起こるかも不明です。
その為いくらお金が有れば大丈夫かということは確実にいうことはできませんが、当初の収入30万円、生活費20万円の家庭の場合、貯蓄額490万円あれば障害状態になっても9~10年は生活できるのでよっぽどのことが起きても大丈夫そうではないでしょうか?
あくまでも目安なのでもっと安心したい場合は貯蓄額を増やすということも正解ですし、現金の預貯金を下げて投資のお金を増やしても投資のお金は必ずしも無くなるわけでは無いので、いざとなったら投資の商品を売るという考えも正解です。
また、気持ち的に現金ないと不安という方もいらっしゃいますのであくまでも目安として考えて、自分の気持ちやできる範囲で貯蓄していきましょう。
毎月の貯蓄額はどれくらいすればよいか?
えっ!私の預貯金額低すぎ!?
貯蓄が少なくても大丈夫(?)です。今から貯めていきましょう。
お金を貯めたいけどどれだけ貯めたらいいの?
いくつか貯蓄の参考となる目安をご案内します。
年収の10%の貯蓄をする
『バビロン大富豪の教え』
世界的に売れ続けているお金に関する著書。100年近くも読み継がれている名著。お金に関する心構えがストーリー仕立てに語られている不朽の名作。
その中に
財布に十枚のコインを入れたなら、使うのは九枚まででやめておくのです。すぐに財布はふくらみ始めるでしょう。
バビロン大富豪の教えより
と記載されて、収入の1割を貯蓄へと回すことが大切だといわれています。
昔から言われている原理原則は今も昔も変わらず大切なことが多いです。最低限でもこちらの金額貯めるところから始めてみましょう。
年収の17%貯蓄を貯蓄する
家計改善コンサルタントとして多くの著書を執筆している有名なファイナンシャルプランナー横山光昭さん
横山さんが言っている家計の黄金比率というものがあります。
その中では貯蓄の金額が収入の17%(家族構成によって違いあり)といわれています。
私も実際に家計相談を受けていて貯蓄の金額が多い家庭は17%以上であることが多いです。
先ほどの10%よりも多い金額です。すぐには難しいかもしれませんが、生活費の無駄を削減しながら貯蓄の割合を増やして貯蓄をしていきましょう。
お勧めの貯蓄方法
貯蓄するのにお勧めな方法を実体験をもとに説明します。
お金の貯まる人の考え方
お金の貯まる人の考え方、お金が貯まらない人の考え方があるってご存じですか?
収入-貯蓄=生活費
お金が貯まる人は収入を得たら先に貯蓄して残りで生活する人。
収入-生活費=貯蓄
お金が貯まらない人は生活費を使って余ったら貯蓄しようとする人。
先に貯蓄をしていけば毎月必ず貯めようとしている金額は必ずお金貯めることができます。
残りの生活費でやりくりしていくことで無駄な支出も抑えることができます。
一方生活していって残りを貯蓄していこうとすると、、、
毎月貯蓄の金額もバラバラで思った以上に結果思った以上に貯まらなかったということになってしまうかもしれません。
なにより、先に生活費を使っていくと結局月末あまりお金残らなかった…ということになってしまいます。
その為先に決めた貯蓄額を引いていくこと大切です。
あーよく言われてるよねー
と思ったあなた!
これって結構侮れないのです。
昔から言われていることなので聞いたことある考え方かもしれません。
しかしながら実際に約500件の家計のマネー相談を受けている筆者はこの考え方はホントなのだなと実感しています。家計のマネー相談をしているとき、
『現在の貯蓄額』『毎月の貯蓄額』を聞きます。
そうすると
貯蓄がしっかりある人は
「毎月○万円、ボーナスで○万円貯めてますよ」
という人が多いです。
一方あまり貯蓄額が多くない方は
「うーんあまり決めていないですね。よくわからないけどこれくらいかな」
という方が多いです。
先に貯蓄をするということの大切さ、効果は大きいのだなと実感しています。
しかし面白い話ですが…
年齢の割に貯蓄の金額がかなりあるという人がごく稀にいます。
そういう方は必ず、毎月の貯蓄額わからない、よくわからないけど貯まったと言っています。収入は多めで、夫婦共働きで、支出が少ない(物欲があまりなく、物がなくても幸せに生活できる)そんな方が多いです。
夫婦共働き限定の貯め方
夫婦共働きされている方にはお勧めの貯蓄方法があります。
ご主人の収入で生活して、奥様の収入を貯蓄する
これはわかりやすく、効果も大きいです。
先ほど先に決まった金額を貯蓄して残りを生活費に充てた方が良いとお伝えしましたが、その発展系みたいな感じですね。
この方法だと奥様の収入は確実に貯まっていきます。
生活費も上限がご主人の収入までになるためどこまでが上限か把握しやすいですね。
これもなんか聞いたことある。
と思ったあなた。
これも効果は絶大です。
「夫の収入で生活して、私(奥様)の収入を貯蓄しています」
という方ほとんどの方貯蓄の金額が多いという傾向がありました。(トリトリ調べ)
管理の仕方もわかりやすく効果も大きいのでこちらの方法お勧めします。
預貯金だけでなく投資も考えよう
年収 | 預貯金 | 定期 | 保険等 | 投資など | 金融機関外 |
266万円 以下 | 56.9% | 20.6% | 17.6% | 2.9% | 2.0% |
266万円~ 716万円 | 44.2% | 27.6% | 22.3% | 4.0% | 1.9% |
716万円~ 1401万円 | 37.4% | 31.0% | 23.3% | 6.0% | 2.2% |
1401万円~ 2816万円 | 32.0% | 35.1% | 22.1% | 8.5% | 2.3% |
2816万円 以上 | 27.8% | 34.8% | 18.3% | 17.7% | 1.4% |
年収別の預貯金の割合を見て見ると……。
年収が上がるほど金融資産の投資の金額が増えている実態が見えてきます。
もちろんお金に余裕があるから投資もという考えで初められているという実態もあるかもしれません。
しかしながら
実際に家計の相談を受けているとき収入が高いほどマネーリテラシーが高いなと思うことが多いです。
また収入が多くない方こそ投資を考えていきましょう。現金貯蓄だけで老後に向けて大きな資産を準備していくことが難しいからです。
ネットの投資信託は100円/月から行うことができます。
投資ってホントに増えるの?って思う人は私自身が実践している実践の結果を報告していますので、ご参考下さい。
まとめ
・生活費の1年分を貯蓄しましょう。
・預貯金なくてもお勧めの考え方を参考に目標の金額貯めていきましょう
・預貯金だけでなく投資も取り入れていきましょう。