妻って生命保険いらないですね?
妻の生命保険少なくする家庭多いですね。
ご主人の方が収入高くて妻が亡くなっても影響あまりないから必要ないかなと思うかもしれません。
しかし、ちょっと待ってください!
家庭によっては夫以上に妻の保険の方が大切なケースもあります。
なぜなら、子供のいる家庭だと子供を育てながら夫が仕事をするとなると、今と同じ働き方ができなくなり、結果収入が減ってしまう可能性があります。
その為生活が苦しくなったり、こどもに十分な教育を受けさせることができなくなってしまう恐れがあるからです。
私自身、妻が亡くなり生命保険を受け取っています。生活が激変した中で生命保険は本当に支えになりました。実体験として助かった経験があり、その想いを込めてお伝えします。
・妻の生命保険が必要な家庭・いらない家庭がわかる。
・なぜ妻の生命保険が必要なのかわかる。
・生命保険が必要か考え方がわかる。
妻の生命保険を考えることは大切です。私はすべての人が入った方が良いと考えています。その理由や考え方をお伝えしていきます。
保険について
生命保険には大きく分けると4つの効果があります。
・死亡した時に残された家族へお金を残す
・病気になった時にお金を受け取る
・働けなくなったらお金を受け取る
・お金を増やす
生命保険=死亡した時の保険と考えがちですが、生命保険は自分の体にかける保険の総称になっています。
その中でも今回は死亡して残された家族へお金を残す保険について、必要かどうかの説明です。
妻の生命保険が必要な理由
①子育てと仕事の両立が難しくなる
一人で子育てしながら仕事をすることは想像以上に大変です。子供が小さいうちは何をするにも子供を気にしながら行わないとならないので必要以上に時間もかかります。
また、保育園や小学校の低学年の時は子供の送り迎えの時間が必要になります。
迎えに行く時間は18:00や19:00くらいなので定時ぐらいに退勤しないと間に合わないので残業ができなくなり収入も下がります。
また、どうしても残業しないと無理な仕事の場合、仕事自体を変えなければならなくなり収入大幅に下がる可能性もあります。
もしかしたら私立の保育園、学童等で長い時間預かってくれるところもあるかもしれませんが長時間見てもらうとなるとお金もかかり本末転倒です。
子育てしながら仕事を行う場合収入が減ってきてしまう可能性があるので妻が死亡保障の生命保険に加入していると安心です。
②住宅ローンの支払いが難しくなる
家を購入するときに、夫婦共働きをしている前提で支払いができると考えて住宅ローンを組む方も多くいます。(最近だと家の価格も上がってきているので特にそういった方が多い印象です。)
2人の収入でローンを返していく想定なので、当然妻が亡くなり1馬力でローンを返していこうとすると支払いが難しくなってしまいます。
住宅ローンには団体信用生命保険といってローンを借りている方が亡くなったら住宅ローン無くなりますという保険がついています。
しかし多くの場合は夫だけ団体信用生命保険の保障がある、自分の持ち分(借りている分)だけは保障があるといったケースが多いです。
その為、妻にも死亡した際には住宅ローン分の死亡保障の生命保険に加入していると安心です。
③こころの支えになる
お金に余裕があるとこころも余裕になりませんか?
何かものを買うとき、将来の生活を考えるとき、お金に対して悩むことは相当のストレスです。
子育てしながら、仕事をしているだけでも相当気持ちの余裕がなくなってしまうのに、さらにお金のことも悩みがあると大変です。
こころに余裕があると子育てにも余裕がうまれます。子供が幸せにそだつために、少しでも死亡保障の生命保険に加入していると安心です。
お金には名前はついていません。口座に入ってしまえばただの数字かもしれません。
しかしながらお金も残されたものの一つと感じることができるので、こころの安息につながります。
ケース別考え方
いろいろな家庭があります。ケースごとに考え方の一例をお伝えします。
子供がいない夫婦
妻の死亡保障の生命保険は基本的には必要ありません。
夫婦共働きでお子様がいない家庭の場合、妻が万が一亡くなった場合でも夫はそのまま仕事は続けることもできるので収入が減ることもなく生活には困ることは無い可能性が高いです。
その為妻に死亡保障の生命保険は必要ありません。
しかしながら、妻が万が一の亡くなった際には何年も気持ちが落ち込み、何のために働いていくのかわからなくなり転職となる恐れもあります。
万が一の際に夫のことが心配な妻は少し死亡保障の生命保険に加入しておくと安心です。
また、今後子供を望んでいる夫婦でしたら子供が産まれてきた後のことを考え先に加入していくことも良いです。
子供が産まれた後に入ろうと思っていたら何かしらの病気で保険に入ることが難しくなったり、年齢が上がって支払っていく保険料が上がってしまう可能性があるからです。
その為健康で保険料が安いうちに入っておくということも大切です。
子供がいる夫婦
基本的に妻の死亡保障の保険は必要です。場合によっては必要ない考え方もあります。
お子様いる家庭で妻が亡くなった場合子育てしながら今と同じ仕事をすることは難しくなります。
こどものお迎えや家事を行うために残業ができなくなり収入が減り生活が苦しくなってしまうおそれがあります。
その為子供がいる家庭では必要な理由①の考えで妻の死亡保障の生命保険は入っていた方が良いです。
しかし下記の方は必要ないかもしれません。
・アパートぐらしで実家にも戻ることができる
・十分な貯蓄がある
・子供の年齢が高い
現在アパートぐらしで妻が万が一の際実家に戻ることができ、万が一妻が亡くなった際も実家に帰って子育て手伝ってもらうことができれば、今の仕事を続けられるかもしれません。
子供を育てていくだけの十分な貯蓄があれば妻万が一の際に困ることは無いかもしれません。
子供の年齢が高ければ妻が万が一亡くなってしまっても一緒に家事を行なったりあまり手がかからず仕事を続けることができ困ることは無いかもしれません。
しかし、いずれにしても必要な理由③の考えで少しはあった方が安心です。
住宅ローンあり夫婦
妻の死亡保障の保険は必要です。場合によっては夫以上に必要な場合もあります。
夫婦共働きの収入を見越して住宅ローンを組んでいると妻が亡くなってしまった場合、住宅ローンの支払いが苦しくなってしまう恐れがあります。
死亡の際に住宅ローンが無くなる団体信用生命保険は夫についているケースや自分のローン分しかないケースが多いです。
その為夫より妻が亡くなった方が影響が大きいケースもあります。
また、家を買った後だと実家に戻って子育てを手伝ってもらうという選択肢が難しくなってしまいます。しかしながら住宅ローンを返済する金額分の死亡保障の生命保険に入っていれば住宅ローンは無くなり選択の幅は広がります。
最低でも住宅ローン返済分の死亡保障の生命保険は加入していた方が安心です。
お子様年齢が高いケース
妻の死亡保障の生命保険は基本的に必要ありません。
お子様が全員社会人になって自立している家庭なら万が一妻が死亡時でも、子供にお金がかからず夫が一人で仕事して生活していくことができると思います。
その為基本的には大きな保障は必要ありません。
しかし必要な理由③の考えで場合によっては少し加入しておくのも良いかもしれません。
貯蓄が多い家庭
妻の死亡保障の生命保険は基本的に必要ありません。
仮に10億円貯蓄があったら万が一死亡しても残された家族はお金に困らず生活していけそうではないですか?
極端な例を挙げましたが、貯蓄があれば保険で備える必要はありません。
住宅ローンの支払いが無い、もしくは残り少なくその分の貯蓄があり、子供の教育費分も貯蓄があれば今後子育てしていくうえでお金に大きくこまる可能性も少なく保障は必要ないかもしれません。
しかし必要な理由③の考えで場合によっては少し加入しておくのも良いかもしれません
死亡したらどれくらいお金が必要なのか
どれくらいの保険に加入していれば良いかというと……。
各家庭違うので万人に共有する金額はありません。
家族構成、生活費、貯蓄、今後のライフイベントによって変わってきます。
例えば……
・生活費10万円の家庭と生活費30万円の家庭では残すべきお金は変わってきます。
・子供がいない家庭と子供3人いて全員大学へ行かせたいと思っている家庭では残すべきお金は大きく変わってきます。
大切なのは自分の家庭は今後どれくらい生活費がかかり、どれだけの収入が必要で、今後どんなイベントが起こりそうか想定したうえで、足りない分はいくらくらいかを見込み、保険に入ることが大切です。
そういったことを把握するために
ライフプランシミュレーション(家計のシミュレーション)を行うことが大切です。
ライフプランシミュレーションを行い自分の家庭はどれくらい保障が必要か確認したうえで保険に入れば多すぎて無駄にならない、少なすぎて困らない金額で保険に加入することができます。
それとは別に心配だったら多めに入っておくこと大切です。
実体験
私の実体験をお話しします。
妻が万が一亡くなることなんてめったにないし、月々の支払いが高いから死亡保険やめようかな……。
とおもっていた矢先に妻が亡くなりました。
子供がちょうど10ヵ月の時でした。
そこから生活が一変しました。一人で10ヵ月の子供を育てながら生活も仕事もする。どう考えても無理です。
妻がいなくなったことでの深い悲しみ、絶望感、将来への不安がずっとはなれない、でも子育てはしないといけないので気持ちに余裕がまったくありませんでした。
その為すぐに実家へ戻り、子育てを開始しました。また子供にかっこいい父親だと思ってもらえるようにすぐに仕事を再開しました。
実家で子育てなど手伝ってもらえたので何とか仕事もできましたが、もし一人だったら今の仕事は続けることができなかったと思います。
しかしながら、妻の生命保険があったので子供のことを考えて負担の少ない仕事についても生活できる!子そだてに関してもお金に必要以上に悩まず生活できる!ということで気持ちが前向きに向かうことができました。
お金は名前もついていないですし、口座に入ってしまえばただの数字です。しかしながら妻から受け取った保険のお金はなんとなくいつも見守ってくれる存在のような気がします。
ライフプラン上、奥さんの保障が必要ない家庭もあるかもしれません。
しかしながら気持ちの面でもとても大切な保障です。
少しでも入っておくことお勧めします。
まとめ
まずは自分の家庭ではどれくらい保障が必要なのか確認しましょう。
残された人のこころの安定の為にも少しはあると安心です。
保険は入りすぎても無駄になります。少なすぎても困ってしまいます。
合理的な金額も大切ですが、気持ちの面でも必要かどうか考えることも大切です。
一度自分の家庭には必要かどうかしっかり考えていきましょう。